シンプル イズ ベスト?

シンプル イズ ベスト

街の雑踏の中でも、ふと目に入ってくるほど美しい方がいます。ただ立っているだけなのに、どうしてあんなにキレイなんだろうと不思議に思った経験は、皆さんもあるのではないでしょうか。白いシャツに黒いパンツをさらっと着こなしているだけなのに、どうしてあんなに素敵なんでしょう。もちろん、顔やスタイルの美しさはあると思いますが、ファッションが素材を引き立てる力を持っていると言えるのではないでしょうか。

■“盛る”ファッションとパリの街

つい最近まで、“盛る”ことが日本のブームでした。髪にボリュームを出してストーンやラメでネイルをし、アクセサリーは重ねづけ。私も、ピンク色やリボンのモチーフが大好きで、目立つファッションが「かわいい」と信じていました。しかし、海外のファッションを目の当たりにしたとき、それは間違っているのではないかと気付かされました。

25歳の夏、初めてパリの街を訪れたときです。きっとパリでも“盛る”ファッションが流行っているのだと信じていた私は、行き交う女性たちを見て驚きました。シンプルな1枚のトップスとジーンズを合わせただけの人が多く、誰も着飾っていなかったからです。それでいて、彼女たちには健康的な美しさがありました。素材を引き立てるという、ファッションの本当の力を見た瞬間でした。

■ファッションは自分が主役

日本の女性の多くは、華美なファッションに捕われてしまっているのだと思います。美しい服を着れば美しくなれると信じ、依存しているということです。けれども、美しさは洋服から醸し出されるものではなく、着ている本人から漂ってくるものです。服を目立たせるのではなく、自分を引き立てるためにオシャレをしなければいけません。着るものがシンプルでも、髪の色を明るくしたり、赤いルージュを引いたりすることによって、トータルコーディネイトとしての美しさが生まれます。洋服が主役になるのではなく、自分が主役として輝けるファッションを身につけることが大切です。着飾ることを卒業して、ナチュラルな美しさを目指してみてはいかがですか?