「疲労」のメカニズムをしろう!


「疲労」といっても様々な種類があるということを前回は勉強しましたね。
しかし、 疲労しているとき私たちの身体の中では何がおこっているのだろう?
気になりますよね。
そこで今回は「疲労」の原因についてちょっと考えていきましょう。

■疲労の原因まとめ

1、疲労のメカニズム 疲労因子FFと疲労回復物質FR

近年、疲れを示すタンパク質が存在することが報告されました。
これは「疲労因子FF(fatigue factor:ファティーグ・ファクタ)」と名付けられました。
体内の活性酸素量がふえると血液中に疲労因子FFが増えていきます。
このFFがなぜ疲労の原因物質になるかというと、
このタンパク質が蓄積すると体内の細胞の壊死を促進してしまうようです。
身体の中では細胞が、壊死と修復を繰り返し身体を保っているのですが、
FFが増えてくると修復が間に合わずパフォーマンスが落ちてきます。
そして、その状態が続くと正常な回復が困難になってしまうこともあるのです。

しかし、人の体の中にはこの疲労因子FF の働きを抑える仕組みをちゃんと備わっているのです。
それが「疲労回復物質FR(fatique recover factor:ファティーグ・リカバー・ファクタ)」と呼ばれます。

(活性酸素とは:
本来、体内に侵入した細菌やウイルスなどの敵からの攻撃からカラダを守るために、白血球がつくりだす物質。
活性酸素により、ひとつの細胞がサビると、その細胞は次々にまわりの細胞を酸化させていきます。
活性酸素により細胞がさびて行くと、内臓や皮膚、骨などのあらゆる組織にダメージを与えます。
カラダのサビは、老化やガンや生活習慣病などにつながると言われています。
活性酸素の発生ですが、まず体内に取り込まれた酸素が、赤血球により細胞へと運ばれ、
脂肪や糖分を燃やしてエネルギーを発生させるのに使われます。
その際に消費された酸素の2%が活性酸素となります )

 

2、乳酸は疲労物質ではない!

「乳酸は疲労物質だ」というフレーズをよく耳にしますよね。
けれどもこれは多いに誤解を含んでいます。

全力疾走のような過激な運動(無酸素運動)をすると、
体への酸素の供給が追い付かなくなり、体は酸素の代わりにグリコーゲンやブドウ糖をエネルギーとして使います。
この時生まれるのが乳酸です。
乳酸が筋肉に溜まると痛みや炎症がおこると考えられてきました。
乳酸が筋肉にたまるから疲れる=乳酸は疲労物質であると考えられてきたのです。
しかし実際は乳酸が増えても疲労はおきません。
むしろ乳酸は「細胞の疲労を保護する」働きがあり疲労回復のエネルギーとして利用されているものなのです。

 

3、疲れにくい身体をつくろう!

疲労は活性酸素により引き起こされるので、活性酸素に負けない身体「抗酸化力の高い身体」が疲れにくい身体なのです。疲れにくい身体になるための3か条をあげておきましょう。

①規則正しい生活を送る 
なるべく同じ時間に起きて、同じ時間に寝るようにする。昼は交感神経、夜は副交感神経が活発に働くような体内リズムをつくる。

②抗酸化力のあるバランスのとれた食事をとる
色々な栄養素をバランスよく取ることが何より大切。レモンに含まれるクエン酸、鶏ムネ肉に含まれるイミダペプチドを積極的に取り入れる。

③環境からの酸化ストレスを減らす
酸化ストレスには、精神的ストレスや病気、けが等の肉体的ストレス、たばこなどの化学的なストレスがあります。

 

4、疲れにくい身体を作るため注目されている成分

鳥の胸肉に多く含まれる「イミダペプチド」成分
イミダペプチドは抗酸化作用をもつタンパク質で、渡り鶏の羽根の付け根やカツオの尾びれに多く含まれています。
身近なところでは鶏のムネ肉に多く含まれています。
疲労回復のために摂りたいイミダペプチドの量は200グラム(鶏ムネ肉だと100グラムの摂取)。
2週間以上続けると効果があると言われています。
イミダペプチドは他の抗酸化物質と違い、体内で一度アミノ酸に分解されもっとも疲れがたまりやすい脳と主要な骨格筋に運ばれます。
そして、それぞれの場所でピンポイントに働き効率的に疲労を取り除いてくれるのです。
疲労の正体がちょっとずつわかってきましたね。
疲労のメカニズムを知り上手に自分の身体と付き合っていきたいものです。